新築を建てる前に考えておいた方がよいこと

2025年06月08日

家を建てる前に考えておいた方がよいこと

こんにちは!ピース島根です。

「そろそろマイホームを…」と考え始めたとき、多くの人は間取りやデザイン、キッチンの設備やおしゃれな照明に目がいきがちです。
ですが、本当に満足のいく家を建てるためには、見た目や設備だけでなく“土台”となる考え方や準備が欠かせません。
今回は、家づくりを始める前にぜひ考えておいてほしい5つのポイントをご紹介します。

1. 目的を明確にする 〜「なぜ家を建てるのか?」〜

家を建てる理由は人それぞれ。
「子どもにのびのびとした環境を与えたい」「家賃を払うより資産を残したい」「老後も安心して暮らしたい」など、目的をはっきりさせることで、理想の住まいの方向性が見えてきます。
目的がぼんやりしたままだと、間取りや予算の選択で迷走してしまうことも。

「自分たち家族にとって、家はどういう存在なのか?」を夫婦や家族でじっくり話し合うことが、家づくりの第一歩です。

2. 資金計画を現実的に 〜「予算の全体像」を把握〜

家を建てるとなると、多くの人は住宅ローンを組むことになります。
しかし、「月々〇万円なら払えるからこの物件で…」という考え方は危険です。
家の本体価格以外にも、登記費用・地盤改良費・外構工事費・引越し費用・家具家電の買い替えなど、さまざまな“見えない費用”がかかります。

さらに、住宅ローンは「借りられる金額」ではなく、「無理なく返せる金額」を基準にしましょう。
ライフプラン(教育費、老後資金など)を見据えた上で、信頼できるファイナンシャルプランナーに相談するのもおすすめです。

3. 土地選びは「暮らし方」から逆算

家を建てるには土地が必要です。ですが、良い土地=広くて安い土地、とは限りません。

たとえば、駅から遠くて通勤に不便だったり、日当たりが悪かったり、学校が遠かったりすると、日々の生活にストレスを感じてしまうかもしれません。
逆に、多少狭くても立地や周辺環境が良い方が「住みやすい」と感じることもあります。

「休日は家族で公園に行きたい」「子どもをのびのび育てたい」「車が2台必要」など、自分たちの生活スタイルから“土地に求める条件”を洗い出すと、土地選びで後悔しにくくなります。

4. 間取りより「動線」と「収納」

間取り図を見ると、つい「部屋の数」や「広さ」に目がいきますが、実は大切なのは「生活動線(せいかつどうせん)」と「収納」です。

たとえば、洗濯機から物干し場が遠いと毎日の洗濯が億劫になります。
帰宅後、手を洗う前にリビングを通るような間取りは感染症対策にも不安が残ります。
また、「なんとなく収納スペースを多くしたけれど、使いづらい場所ばかりだった…」という失敗もよくあります。

設計段階では「朝の支度の流れ」「洗濯の流れ」「買い物帰りの動き」など、1日の生活を具体的にイメージしながら動線を考えることが大切です。

5. 家づくりのパートナーを信頼できるか

ハウスメーカー、工務店、設計士、建築士、どんな相手と家づくりをするかで、完成後の満足度は大きく変わります。

価格だけで業者を選ぶと、打ち合わせの時間が十分にとれなかったり、こちらの要望がうまく伝わらなかったりするケースも。
何度も相談できる関係性や、丁寧に要望を聞いてくれる姿勢、メリット・デメリットをきちんと伝えてくれる誠実さがあるかを見極めましょう。

可能であれば、完成見学会やモデルハウスだけでなく「実際に建てた人の声」を聞くと、その会社の対応のリアルが見えてきます。

家づくり、ここがポイント!

家を建てるというのは、一生に一度の大きなプロジェクトです。間取りやデザインの前に、「目的」「お金」「土地」「動線」「パートナー」という基本を固めることが、後悔のない家づくりにつながります。

焦らず、じっくり。家づくりは「暮らしづくり」。10年後、20年後も「建ててよかった」と思える家にするために、まずは“考えること”から始めてみませんか?