キッチン・バス・トイレ 住宅設備を選ぶときの比較ポイント
こんにちは!ピース島根です。
今日も新築をお考えの方に役立つコラムをお届けします。
今日のテーマは、『キッチン・バス・トイレ。住宅設備を選ぶときの比較ポイント』
新居を計画するときに多くの方が頭を悩ませるのが「住宅設備」の選定です
。
毎日使うキッチン・バス・トイレは、家族の生活満足度を左右するだけでなく、将来のメンテナンス費用や光熱費にも影響するため、慎重な比較が欠かせません。
本稿では、設備ごとに押さえておきたいチェックポイントを整理し、失敗を防ぐコツをご紹介します。
キッチンは作業効率と清掃性をどう両立するか
まず注目したいのが「ワークトライアングル」です。
冷蔵庫・調理台・シンク・加熱機器を結んだ動線が3辺で合計6 m前後に収まると、移動距離が短くなり、調理のストレスが大幅に減ります。
シンクは静音性が高いステンレスか、水垢が付きにくい人工大理石かでメンテナンス性が変わるため、実物を触って比較するとイメージがつかみやすいでしょう。
食洗機はビルトイン型が主流ですが、フロントオープン型(海外製)とスライドオープン型(国内製)で庫内容量や予洗いの手間が異なります。
4人以上のご家庭で毎食後にフル稼働させるなら大容量のフロントオープン型、共働きで夜にまとめ洗い派なら手前に引き出すスライド型が無難です。
カウンターの高さは、実際には靴の有無やスリッパ厚みでも変わります。
ショールームでは実際にカウンターの前に立ち、包丁を握る姿勢を試してから決定すると後悔が少なくなると言われています。
参考にされて下さい。
バスルームは温熱環境とお手入れのしやすさ
ヒートショック対策として、断熱浴槽+浴室暖房乾燥機のセット導入が人気のようです。
断熱浴槽は湯温低下が考えられた製品が多く、追い炊き回数を減らして光熱費を抑制する視点も大切です。
床材は各社独自の凹凸加工で水はけと足触りを両立させています。
クッション層で冷たさを感じにくいものがあったり、スポンジ清掃で皮脂汚れが落ちやすい商品もあります。
カタログ数値だけでなく、濡らしたサンプルを素足で確かめられると、滑りにくさが体感でき選びやすくなります。
また、浴室の換気扇は 24時間換気対応かどうか、フィルター掃除の頻度はどのくらいか確認しましょう。
天井埋込型ヒーター乾燥機はフィルター位置が高いため、着脱が簡単なカセット式を選ぶと後のメンテナンスがラクと言われています。
トイレは省スペース化と停電時の安心感
タンクレストイレは奥行きが短く掃除も容易ですが、停電時の洗浄方法を必ず確認しましょう。
最近は非常用ボタンで加圧洗浄できる製品が増えましたが、別途手動レバーを回すタイプもあります。
便座の自動開閉や脱臭機能は便利な一方、故障時の修理費が高額になる場合があります。
メーカー保証の延長を視野に入れて、購入前に比較し、長期間のトータルコストで判断するのが賢明です。
スマートホーム連携とエネルギーマネジメント
IoT化が進み、給湯器・床暖房・照明をスマホで一元操作できるシステムが一般化しています。
例えば、外出先から浴槽のお湯張りや床暖房のオンオフができれば、家事負担を減らしつつ省エネも期待できます。
将来 EV 充電器や蓄電池を導入する予定があれば、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム(エネルギーマネジメントシステム:HEMS)対応か確認しましょう。
ショールーム活用術
ショールームのカタログは写真が美しく魅力的ですが、実際の色味や質感は照明環境で大きく変わります。
ショールームを見学する際は「昼白色」と「電球色」両方の照明下でキッチン天板や浴槽色をチェックしましょう。
汚れサンプルを用意してくれるメーカーもあるので、スポンジでこすって落ち具合を確認するとより実感が湧きます。
まとめ
住宅設備は一度取り付けると簡単には交換できません。
キッチンはワークトライアングルで作業効率を高め、バスルームは断熱性能と掃除のしやすさを重視、トイレは停電時の運用を忘れずチェックしましょう。
さらに、将来のIoT連携やエネルギーマネジメントを見据えたシステム選定が、長期的な快適さと省コスト化につながります。
最後にショールームで実物を「触る・試す・測る」ことで、カタログでは分からない細かな違いを把握し、家族みんなが満足できる設備を選びましょう。
良い住宅設備選びの参考になれば嬉しいです!