【インタビュー】クレバリーホーム松江店の一級建築士、田中さんが考えるこれからの家づくりとは|構造の安心に、暮らしの豊かさを重ねる。

島根県内を中心に、これまで約300〜400棟の家づくりに携わってきた、クレバリーホーム松江店の一級建築士、田中祥雄さん。
柔らかな雰囲気の奥にあるのは、建築への深い探究心と、住む人の気持ちに寄り添う設計への姿勢です。
今回は、田中さんが建築の世界に入ったきっかけから、家づくりで大切にしていること、これまで手がけてきた印象的な住まい、そしてこれからの時代に求められる「豊かな暮らし」についてお話を伺いました。
インテリアへの憧れから、建築の世界へ
田中さんのキャリアは、建築業界では少し珍しい文系からのスタートでした。
大学では経済学部で流通を学んでいましたが、もともとインテリアや空間づくりが好きだったことから、「家具や内装だけでなく、空間そのものをつくりたい」と考えるようになります。
そのため、大学卒業後は専門学校で2年間建築を学び、25歳で建築の世界へ。
県内外で住宅や建築に関わるさまざまな経験を重ね、現在のクレバリーホーム松江店へとつながっていきました。

クレバリーホーム松江店は本社でもあるハウジング・スタッフ内にあります。
そんな田中さんの設計思想に大きな影響を与えたのが、東日本大震災です。
「家は、家族の命を守れるものでなければならない」と強く感じたといいます。
それまで大切にしていたデザインや見た目の美しさに加え、まず大前提として強い構造があること。
その上に、暮らしやすさや美しさを重ねていくことが大切だと考えるようになりました。
クレバリーホームの強固な構造に惹かれた田中さんは、社長に自ら想いを伝え入社。
現在の家づくりへと歩みを進めます。
「構造がしっかりしているからこそ、その上でデザインに挑戦できる」
その考え方は、現在の家づくりにも色濃く表れています。

クレバリーホームといえば外壁タイル。
様々な素材や形を組み合わせることで幾通りもの表情を作り出すことも。

ルールがあるからこそ、安心して自由に挑戦できる
クレバリーホームというと、外壁タイルや構造など、住宅として守るべき品質のイメージが強いかもしれません。
しかし田中さんは、「実は自由度が高いんです」と話します。
強い構造や外壁タイルといった基本性能があるからこそ、その安心感の上で、住む人らしい空間づくりに挑戦できる。
既製品だけに頼らない造作家具。
壁紙ではなく珪藻土などの塗り壁。
メーカーの枠にとらわれない設備選び。
など、提案の幅は多岐にわたります。
大切なのは、単に自由にすることではなく、その家族にとって必要な自由を見極めること。
クレバリーホームの安心感と、田中さんの設計力が重なることで、性能と個性の両方を大切にした住まいが生まれています。

お客様の言葉にならない思いを汲み取る
田中さんが建築士として大切にしていることは、お客様の言葉にならない思いを汲み取ることです。
家づくりでは、「プロの意見は聞きたいけれど、押し付けられたくはない」という気持ちを持つ方も少なくありません。
そこで田中さんが意識しているのが、選択肢を広げすぎないこと。
例えば、5つの選択肢をそのまま提示するのではなく、プロの目線で厳選した2つを提案する。
そうすることでお客様は迷いすぎず自分で選んだ納得感を持つことができます。
もちろん、メリットだけを伝えるわけではありません。
使い勝手、メンテナンス、コスト、将来の暮らし方まで含めて、デメリットも正直に伝える。
その積み重ねが、お客様との信頼関係につながっています。


田中さんの設計思想が表れた住まい
これまで数多くの家づくりに携わってきた中でも、特に印象に残っている建物について伺いました。
空間を表現しきった、玉湯の家
田中さんにとって、自身の設計士としての表現が大きく形になったのが、松江市玉湯町に建てた家です。
階段を単なる移動のためのものではなく、空間の中にある立体的な造形として捉え、見え方や厚み、陰影まで細かく設計。
室内にはステージ状の段差も設け、暮らしの中に自然な変化が生まれる空間をつくりました。
「自分が表現したいものを、空間としてコントロールできた」
田中さんにとって、自信につながる一棟だったそうです。
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遊び心と素材感を詰め込んだ、西川津のモデルハウス
西川津のモデルハウスでは、当時やりたかったことを思いきり詰め込んだといいます。
2階バルコニーに設けたパーティーライトが夜に灯る様子から、周囲からは親しみを込めて「漁船」と呼ばれたこともあったそうです。
オーストリア産の牧草を壁や天井に使い、グランピングの要素を取り入れるなど、住宅の中に非日常の楽しさを感じられるます。
住まいは、ただ整えるだけではなく、暮らす人の気持ちを少し高揚させるものでもある。
そんな遊び心が表れた建物です。
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高低差を暮らしの魅力に変えた、8層のスキップフロア
もう一つ印象的なのが、以前モデルハウスとして建てられたスキップフロアの家です。
フロアを2〜3段ずつ細かく分けることで、建物の中に8層もの階層をつくり出しました。
一般的には、家づくりでは段差をなくすことが重視されがちです。
しかし段差があることで生まれる豊かさもあると考えます。
視線の抜け、空間の広がり、居場所の変化。
高低差をうまく活かすことで、暮らしの中にリズムが生まれます。
鮮やかなオレンジのキッチンも印象的で、面白い一棟になりました。
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これからの家づくりに必要な「豊かさ」とは
田中さんは、空間の中に斜めのラインやRの曲線を取り入れ、アート性を加えることも大切にしています。
尊敬する建築家の考え方にも触れながら、実際の建築を見て、素材に触れ、感性を磨き続けているそうです。
一方で、これからの家づくりは、物価高騰や土地の条件などにより、以前よりもコンパクトになっていく傾向があります。
しかし田中さんは、そこに新しい豊かさを見出しています。
「20畳のリビングがなくても、たった2畳の趣味室があるだけで、暮らしの豊かさは変わります」
大きな家、高価な素材、広い空間だけが贅沢なのではありません。
住む人にとって本当に大切な時間が生まれる場所。
家族が自然に集まる場所。
一人になれる場所。
好きなものに向き合える小さな空間。
その方にあった居場所を丁寧につくることが、これからの時代の豊かな家づくりなのかもしれません。
構造の安心を土台に、住む人の心に寄り添い、その家族らしい豊かさを形にする。
田中さんの家づくりには、そんな設計思想が息づいています。
企業データ

クレバリーホーム松江店|ハウジング・スタッフ(株)
〒690-0011
島根県松江市東津田町453-2
TEL:050-1867-1240
営業時間:9:00~17:00

















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