円建創インタビュー『健康住宅・感動する家づくりを目指して』
【2019年11月取材】
今回は、島根県松江市にある円建創株式会社の安達社長にお話を伺いました。
円建創株式会社はだんだん道路の津田ICから降りてすぐの場所にあり、事務所とモデルハウスが併設されています。
モデルハウスは宿泊体験をすることができて、円建創の家の良さを実際に肌で触れて感じることができます。
社長のお話を聞いていて、とても熱い思いと人情味あふれる人柄を感じました。
石本:今回はよろしくお願いします。実は社長自らがお話しいただくということで少し緊張しています。
社長:よろしくお願いします。他の方には緊張しても、私には緊張しなくていいですよ。(笑)
とてもなごやかな雰囲気でインタビューはスタートしました。
社長:私はもともと設計士なんですがまだ図面を書いていて、古民家や増改築を担当しています。
新築については、会社の若い人たちに任せています。
若いお客様だと話すときに違和感があるんですよ。(笑)お客さん自体が緊張したりとか。
それでもたまには社長に説明してもらったほうが説得力があると思ってもらったときに、若い社員に呼んでもらったりはしています。
宿泊体験ができるモデルハウス
石本:宿泊体験できるモデルハウスってとても珍しいですよね。
社長:会社を立ち上げてから32年になりますが、20周年のときに当時浜乃木にあった事務所を移転する事になり、いい土地が見つかったので事務所の隣にモデルハウスを建設しました。
全国のモデルハウスで良い事例をリサーチして、宿泊できるモデルハウスをはじめました。今は数社あるようですが、当時は円建創しかやっていませんでした。
全国から2,3回このモデルハウスの見学と、会社の理念や取り組み(活動)について視察に来てくれたこともあります。
お客様に満足して喜んでもらうために、たくさんの先進的な取り組みを始めたのもこのモデルハウスを建設してからになります。
感動する家づくりを目指して
石本:名刺にも書いてありますが、「癒しと技術と感動の家づくり」が円建創を象徴する言葉なのでしょうか。
社長:そうですね。以前、社員全員で自分たちの会社の特徴・らしさを色々と書き出してみて、なにか円建創を象徴する言葉を作ってみようと、できたのがこの「キーワード」です。
癒しは、家の役割として「癒し」が一番ですので「健康住宅・自然素材」をモットーにしています。
技術は、昔から円建創はいい仕事をすると定評を頂いてきたので、「技術」を入れました。
また円建創では「感動」できる家を目指しています。家づくりはお客様が満足するだけではだめなんです。
「満足」は自分のイメージしているところを建ててもらって得られるんですが、「感動」は自分のイメージしてないところまで及ばないと「感動」にはなりません。満足は最低限でその上の「感動の家」を造りたいです。
家族の団らんが一番の環境
石本:モデルハウスに入って最初に感じたのは、家がとても広く感じるところでした。
社長:円建創の家はできるだけ間仕切りをしないように、特にこのリビングに力を注いでいます。
家は家族の団らんが一番大切です。この開放的なリビングに集まってワイワイガヤガヤして、いいことも悪いことも共有することが家の役割です。
戦前の家族には個室がなかったんですよ。だから団らんが取れて家族らしさが保たれていました。
それが欧米化して個室化してきたことで、子供の非行や親と子の分断など社会問題が出てきました。
こういったことも家のつくりが大きく影響していると、大学や色々な研究機関の調査でわかってきたんです。
子供にとっても、良い環境を
社長:子供が健やかに良い子に育ってほしいなら、家の空間を遮らず家族の存在を感じ合える空間にすることがいいと思っています。
一昔前に、プライベートを重んじて子供部屋も個室化してテレビや机など全部揃えることが流行りました。
しかしそうすると、親子の分断が始まり家族で団らんをとらず、子供が部屋に閉じこもるようになってしまったんです。
昔、子供部屋に鍵をつけたいというお客様と喧嘩をしたこともあります。(笑)
子供が非行に走ったりしてもいいんですか!とね。
家づくりは暮らしそのものですから、造る側も信念をもってつくらないといけないんじゃないかと思っています。
家は環境を作っている
社長:子どもたちにとって家はいちばん身近な大切な環境です。
当然、癒しが必要ですし、健康を害してはいけません。
人間が生活していくこと、子どもたちがスクスクと成長していくこと、環境に視点を置くとどんな家づくりが必要かが見えてきます。
どんな環境・どんな家に住むかでその子の人格を形成されると信じていますから、心を込めて家造りをしています。
ホッとする家づくり
社長:お客様からも、このモデルハウスに来るとホッとするねと言われます。
家を建てたお客様も家を建ててから外出する機会が減ったと言ってくれます。家が楽しいからって。
他にも、人がたくさん来るようになったと。そしてなかなか帰らないっていうんです(笑)
そのようなお客様の声を聞くと我々もとても満足できます。この仕事をしていて本当に良かったと思いますね。
木が多い家づくり
石本:円建創さんのモデルハウスは木がとても多いですよね。
社長:円建創は自然素材の無垢材ばかりで家を建てています。先程もいった環境を作るためには無垢材が必要なんです。
無垢の材料は人との相性がよく、体にとてもいいんですよ。
骨組みは、真壁工法で作っています。骨組みそのものが全部見える工法だから、木が多く目につくんですね。
木は生きて呼吸していますから、木は隠さずに見せると喜んでくれます。
木が喜ぶということは、木が長持ちするということ、つまり家が長持ちするんです。
10年経っていい家かどうかがわかる
社長:傷がつくことを恐れる人もいるんですが、別にいいじゃないですかって思うんです。
自然素材はどうしても悪い癖が出てしまうことがありますが、そういったことをお客様に事前にしっかり説明して理解・納得してもらってから家を建ててもらっています。
大抵のお客様はモデルハウスに来ていただくとその良さを実感してもらえます。
人も歳を取るとシワが出るように、家も歳を重ねると傷がつくものです。自然素材の家はほどほどに傷がついて色づいてきて初めてしっとり感が出て落ち着いてきます。
10年経って本当にいい家かどうかがわかります。このモデルハウスも10年くらい経ってやっと落ち着いた家になってきたなと思います。
空気のきれいな家で健康に
社長:円建創の家は健康住宅にも力を入れています。炭(セラミック)を使った空気のきれいな家を建てています。
空気がきれいというのは目に見えないですから、一晩泊まってもらうとわかってもらえます。
家中からマイナスイオンが出ていて、ここは滝壺や森の中にいるような空気になっています。
空気のきれいな家なのでアトピーや喘息が改善する人も多くいます。空気がきれいだと自分の自己免疫力で改善させることができるんですよ。
普段は眠れないけど、円建創のモデルハウスだとぐっすり眠れたと言ってくれるんですね。ぐっすり眠れるって健康の源じゃないですか。
今や病気も予防する時代です。空気のきれいな家に住むことで病気、特にアレルギーの発症を予防することができるんです。
人間が住みにくい土地がある
社長:実は土地には人間が住むのにふさわしくない土地があるんですよ。それはプラスイオンが多い土地(酸化した土地)です。
プラスイオンが人間の中にあるマイナスイオンをどんどん取ってしまい、老化現象を引き起こしてしまいます。
地面に穴を彫り、その中にセラミック炭を入れることで地盤を健康な土地に変えることをしています。
これは学術的にも証明された理論に基づいています。
実際に私の家で試したのですが、半年くらいたって数値が良く暮らしの質が良くなってきました。
樹木の成長も良くなるんですよ。相性もあるんですが、枯れかけた木もすくすくと成長することもありました。
他にも、たくさんの効果が出ているんですよ。
社長:私共の家は「健康住宅・自然素材」を売りにしています。
どうしたら本当にいい家ができるかという視点でものを考えています。ごまかしのない、本当にお客様が喜んでいただける家づくりを目指しています。
石本:ありがとうございました。とても良いお話を聞けてとても良かったです。
社長:こちらこそ、ありがとうございました。インタビューは久しぶりで毎回バーっと喋ってしまうんです。
インタビューする側が時間を気にしてたり(笑)
今回はとても参考になるお話を伺うことができました。
本当に住む方のことを考えて家づくりをされており、熱の伝わるインタビューでした。
円建創の安達社長・皆様、本当にありがとうございました。
会社情報
FAX:0852-26-2754
休業日:
建設業許可(一般建設業)<(般-28)第5581号>
一級建築士事務所登録<島根県知事(6)1852号>