3話 住宅メーカー・土地選び
29歳2児ママの新築一戸建て体験談
前回までの話し
こんにちは★ティーエム21ウェブプロデューサーの鎌田です!
『23歳の主婦が2,500万円の家を買う』
前回は住宅ローン借入金、借入銀行選びについてお話しさせていただきました。
(前回のお話はこちら→https://shimane.piece-myhome.jp/news/5289)
今回は土地選び・住宅メーカー選びについて、わたしの体験をお話しさせていただきます☆
家を建てるって、建物代だけでは済まないんですよね。
少しでもみなさんの参考になれば幸いです♪
土地選び
結論を先に言いますと、我が家の場合は、主人の実家の土地を農地から宅地に、農地転用をしてそこへ新築一戸建てを建てています。
この農地転用とは、”農地を、農地以外の目的で使えるようにすること”を言います。
そもそも農地とは、”耕作しようと思えば、いつでも耕作できる土地”です。
この農地に家を建てる場合は、転用の手続きが必要になります。
『自分たちの実家の土地なんだからそんなこと言わなければ手続きなんて必要ないじゃない!』と思ったかたも居ると思いますが、
農地は、農地法によって利用が規制されているのです。
もしも、許可なく転用すれば罰則の対象となります。
当初はわたし自身も、『単純に、造成して終わりで良いのでは?』と結構甘く考えていました。
申請が必要なこと、許可が必要なこと、しかもそれを行政書士に依頼すると数万円~数十万円の費用がかかります。
わたしたちの場合、農地転用の時点から住宅メーカーさんにサポートしてもらっているので、大きな費用は住宅ローンに含まれています。
田んぼが周りにあるような農地だったので、地盤調査を行って、地盤がどんな状態なのかを把握しなければいけません。
調査の結果、地盤が軟弱だった場合は地盤改良工事を行ってから家を建てます。
この地盤改良工事にも数十万円~高いと200万円くらいかかることもあります。
地盤の状態によって変わりますので一概には言えませんが、わたしの場合は100万円程度かかっていました。(これも住宅ローンに含みます)
もともと泥地なので、しっかりとした地盤改良が必要でした。
さまざまな工法があって、柱の注入や、鋼管杭方法のような地中深くの固い地盤に鋼管の杭を打つ工法は、それなりに費用がかかります。
そして、元々主人のお父さん名義の土地なのでこれを主人へ名義変更することにもお金がかかります。
こんなところまでお金がかかるなんて、、、、この段階まで来て初めて知りました。
なんでもかんでもお金がかかるって本当だなと実感できる体験でした。
土地を譲っていただけるなんてラッキー!!!と思っていましたが、造成費など合計すると結果としては数百万円の費用がかかってしまいました。
確かに一から探して買うことを思えば安いのですが、農地転用、地盤改良、名義変更など決して安い費用で済むものではありませんし、手間がかかるものです。
住宅メーカー選び
土地が決まればいよいよ住宅メーカー選びです。
当初の我が家は、
- 2,000万円以内で抑えたい
と考えていました。
土地代が無いのだから、抑えられるだろう!と考えていたのです。
わたしは3社ハウスメーカーを訪問しました。
まず最初に伺ったのは、価格が安いことで全国的に有名な某ハウスメーカー2社。
確かに価格は安く、手が出しやすいとは感じました。
それこそ家賃感覚で、月5万円くらいで新築一戸建てが叶います。
これなら自分たちの予算内で建てることができそう!
が、、、安いのは良いけど、質は??数年で壊れたりしない??
どんな機能が付いている住宅なんだろう??
安いことへの一番の不安要素は、質でした。
そして、安い価格の家ってすべてが標準、又は標準以下のような印象を当時は受けました。
この機能を付けたらどうなりますか?と伺うと、全てがオプション扱い。
結局2,000万を超える。。。
っという事は、坪単価がいくら安くても、自分たちが欲しい機能を付けるとさほど金額が変わらないのでは?
そう考えて、3社目に伺ったのは地元ではトップクラスの実績、信頼有る優良ハウスメーカー。
価格的な事だけで言うと、坪単価が他社より10万くらい高いので決して安くは建てられません。
最初にもらった見積もりは、それはそれは高額な金額でした(笑)
ただ、そのハウスメーカーで実際に新築し10数年住んでいる知人が居たので話を伺うと
アフターフォローを含め対応も良いし、壊れて修理したようなことも無い。
そんな意見を聞いたので、高いけど、高いけど、、、
高いけど!!!長い目で見ようという結論に至り3社目に伺ったハウスメーカーに決めました。
坪単価が高い分、”標準”とする機能に、付いていて欲しい機能がほとんど付いていました。
キッチン周りに少し追加機能を付けた以外は特にこれといった高い費用の掛かる追加は行っていません。
わたしたちは、規格住宅をアレンジしています。
坪数を減らして35坪にし、間取りもガラリと変えています。
金額もそうですが、ある程度の形のベースが出来ていて、それを住みやすいように変える方法はわたしたちのような無知にとってはとても家づくりがしやすかったです。
このハウスメーカー選びは本当に重要です。
わたしが実際に感じたことは、良い機能を付ければ、どこも価格は変わらない!という事。
上記でも述べたように、オプション機能として追加されると価格はどんどん上がります。
ぶっちゃけ、数百万円なんてすーぐ跳ね上がります。
これも新築あるあるなのかもしれませんが、数十万円くらいならいっか!と、途中で一度金銭感覚が狂いますので要注意です(笑)
そうなると判断材料は1つです。
建てた後も、住宅メーカーさんが自分達にどれほど寄り添って一緒に考えてくれるのか。これです。
3社回って思ったのは、なんと言っても担当者の対応、メンテナンス、アフターフォローの点が一番重要だということ。
もちろん建てる時も大切ですが、自分の人生を捧げて建てる家、数千万円という高額な費用をかけて建てる家、ハウスメーカーさんだってそれを一緒に背負っていただく大切なパートナーになるのです。
ハウスメーカーさんからしたら数いるお客様の一人かもしれませんが、建てる側からするとたった1社の大切なパートナーです。
建てた後のことなんて知らない!建ててもらえばこっちのもの!なーんて考えられるのが一番困ります。
実際に知人からはこの手の話を数多く聞いてきました。
”建てたあとなんて顔を出しに来たことがない”
”壊れたのに対応してくれない”
”めんどくさそうに対応された”
数千万円の大きな買い物をしているのに、この失敗だけは誰もが避けたいですよね。
なので住宅メーカーを選ぶ際は、最初から1社に絞るのではなく、何社か比較するのは大前提です。
もうひとつわたしが考えたことが、”この家をどうしたいのか”でした。
- とりあえずは自分たちの代だけが暮らせたらいいからなるべく低コストにしたい
- 子供の代くらいまでは残したいから少し費用がかかっても、長持ち・安心を重視したい
わたしは、子供に”帰れる場所を与えたい”と思い、ちょっと価格が高くても良いものを建てようと決めました。
まだまだ先の話しですがゆくゆくは巣立つと思いますし、嫁いで一生帰って来ない。。。なんてこともあるとは思いますが、、、(笑)
故郷に帰った時に、安らげる家が有る。そう感じてほしくて坪単価は高いですが、今の家を新築しました。
さまざまなライフプランが有るので、低コスト住宅が悪いとは感じていません。
低コスト住宅の現在の相場は、だいたい1,000万円程度と言われています。
低コスト住宅とは、部材や設備の大量一括購入を行ったり、設計・施工のシステムを合理化したり、プランやデザインを限定した”規格型”住宅にするなど、
家づくりのさまざまな工程でコストダウンを図って、比較的に安い価格を実現しているのが特徴です。
当然ながら、建築基準法などの法律で定められたルールをクリアした安全な住宅です。
安い=質が悪いかと思いやすいですが、仕入れコストを抑える、人件費を抑える、などさまざまな企業努力を通して実現しているのです。
ただし、一般的な注文住宅に比べて資材や設備がグレードダウンしてしまうことは事実なので、細かいところまでこだわりたいかたは注文住宅で新築することをおすすめします。
ここまでが、わたしが体験した土地選び・住宅メーカー選びの経験談です(*^^*)
住宅購入を検討しているかたが気にする点として、この価格高騰がいつまで続くのか。というのも気になりますよね。
”いつまで”というようにはっきりとした期限は明確になっていませんが、住宅価格の値上げはこのまま続くと予想されています。
ウッドショックは2022年には落ち着いてきたものの、木材価格の上昇は続いており、合板不足も深刻化しているようです。
嫌ですよね~(笑)家も車もバカ高いし食品もどんどん高くなりますし。
ですから、このような時代背景からローコスト住宅の需要は今後もっと高まるのではないかと個人的には思うのです。
身近なものすべてが値上がりしていく時代、何もかもの価格が高騰し続けてそもそも新築をする人が減ってしまう時代が来るのでは?と感じてしまう程です。
新築する際は、一生寄り添い続けてくれる住宅メーカーを選び、自分たちのライフプランや時代背景に見合ったプランを選択し、なるべく悔いのない選択をしたいものです。
次回は家の引き渡しまでに起きた様々なエピソードを紹介します。
沢山のことを決めて行かなければならないので、ここからが一番大変です( ̄▽ ̄;)!!
どうぞお楽しみに☆彡